Android 12と11の相違

  2023年2月現在では、新発売の多くのAndroid スマホとタブレットは Android 12を搭載し、また、Android 11から12の更新となる端末も多いですが、あらためて Android 12と11の実用面での大きな相違（UIの変更、全画面スクリーンショット、プライバシー対応の強化）について記載します。

UIの変更による視認性の向上

  画面のUI（User Interface）の変更・デザインの変更により、ロック画面、設定、通知エリアなどが、表示が大きくなる、あるいは丸みを帯びるなど、Android 11と比較すると、全般的に視認性が向上しています。

  こちらは Android 12のロック画面。時計が大きく見やすくなり、通知画面が大きく丸みを帯びています。

  こちらは通知エリア（左はAndroid 12、右はAndroid 11）。Android 12では各種設定のエリアが大きく、よりタッチしやすいデザインに変更されています。

  こちらは設定画面（左はAndroid 12、右はAndroid 11）。Andorid 11のカラーアイコンがなくなり、設定画面は、Android 11が見やすいと感じる方が多いようにも思います。

全画面スクリーンショットに対応

  これまでは縦長画面の見えない範囲のスクリーンショットを撮影する際には、画面をスクロールしたうえで複数回撮影する必要がありましたが、Android 12では全画面を一度に取得できます。

  スクリーンショットの撮影はカスタマイズアイコンなどの割当もできますが、一般的には「電源ボタンと音量ボタン下の同時押し」により対応。スクリーンショットの撮影時、右下に「キャプチャ範囲を拡大」と表示され、これをタッチすることにより以下の画面となります。この画面で範囲を拡大し「保存」のタッチにより対応します。

プライバシー対応の強化

  Android 11の公開は2020年9月、Android 12の公開は2021年10月ですが、在宅勤務やスマホ・タブレットを使用してのオンライン会議の機会が増えたこともあってか、Android 12ではプライバシーへの配慮・対応がより強化されています。

  左はAndroid 12、右はAndroid 11の「プライバシー」の設定画面ですが、Android 12ではアプリとサービスの「カメラへのアクセス」「マイクへのアクセス」「クリップボードへのアクセスを表示」などの有効・無効のチェックボタンの項目が追加されています。

  左はAndroid 12、右はAndroid 11のアプリ単位での「位置情報の権限」の画面ですが、Android 12では「正確な位置情報を使用」の項目が追加されています。自宅などの正確な位置をアプリに共有したくない場合、「おおよその位置情報」の把握にとどめることができます。

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