GDDR5 vs GDDR6: 何が違うのか？

  コンピューターは、さまざまな部品で構成されています。しかし、それらの部品には多くの共通点があり、その内の一つが、さまざまなコンピュータ部品に欠かせないメモリです。

  とはいえ、すべてのメモリが同じというわけではありません。例えば、HDD/SSDとRAM。

  どちらもメモリであるにもかかわらず、そのタスクは大きく異なっています。RAMは、CPUが直接アクセスして、システムの実行に必要なデータを保存します。

  逆に言えば、HDDやSSDのような長期保存はCPUからアクセスすることができず、RAMよりもはるかに低速です。マザーボードでも、BIOSを保存するためにメモリーを使用しています。

  グラフィックカードもその例外ではありません。カードの冷却カバーの下には、VRAMモジュールが隠されています。通常のRAMと同様、VRAMも定期的に改良が加えられ、最近ではGDDR5からGDDR6へと標準的なVRAMが変更されました。

  このように、疑問が湧いてきます。何が違うのだろう？

GDDRは何のためにあるのでしょうか？

  こGDDRとは、Graphics Double Data Rateの略です。その名の通り、GPUにほぼ独占的に使用され、一種のバンクとして機能します。画像はデータとしてVRAMに保存され、VRAMは表示機能を処理する、簡単に言えば、画像を合成して画面に表示します。

  こGDDR5からGDDR6に移行してもこの機能は変わりませんが、GDDR6はほぼすべての関連指標においてGDDR5よりアップグレードされています。

GDDR6とGDDR5の比較

  特に大きな改善点は、2種類のメモリーの転送速度です。GDDR5は毎秒8GB、GDDR6は毎秒14～16GBと、GDDR5の約2倍の速度でデータ転送を行います。

  この転送速度の向上がもたらす正確な効果を定量化することは困難ですが（新しいGDDRの反復は通常、新世代のGPUリリースと同期しているため）、GDDR5とGDDR6の性能差に一役買っていることは間違いないでしょう。

  また、GDDR6は、GDDR5よりもモジュールあたりの容量が大きいという特徴があります。GPUはできるだけ多くのVRAMを積極的に利用しますが、そのVRAMはさまざまなモジュールに分割されています。GDDR5には、5種類のサイズがあります。例えば、512MB、1GB、2GB、4GB、8GBの5種類です。

  これに対し、GDDR6は2種類のサイズしか用意されていません。8GBと16GBの2種類です。この2つの要因にもかかわらず、GDDR6はGDDR5の1.5vに対し、1.35vと消費電力も顕著に低いです。

GDDR5Xとは何ですか？

  また、GDDR5とGDDR6-GDDR5Xの間には世代的に「ハーフステップ」があり、転送速度は10～14GB/sで、4GB、6GB、8GB、12GB、16GBの額面があります。

GDDR6は必要ですか？

  これを読むと、自分のGPUを見て、どの世代のGDDRが搭載されているのか、また、性能アップを逃しているのではないかと思うかもしれません。しかし、VRAMはGPUにはんだ付けされているため、一般ユーザーが自分で交換することは不可能です。

  仮にできたとしても、異なるバージョンのVRAM（または追加のVRAM）をインストールすると、オンボードソフトウェアは付属のハードウェアとしか動作しないようになっているため、カードは使用できなくなります。

  そして、確かにGDDR6はGDDR5を直接アップグレードすることに変わりはありませんが、GPUの性能を決定する要素は他にもたくさんあります。例えば、GDDR5Xメモリを搭載しているにもかかわらず、GTX 1080 Tiは、GDDR6を8GB搭載したRTX 3060 Tiと同様の性能を発揮します。

  いずれにせよ、グラフィックスカードに搭載されているメモリの種類を気にすることはあまり意味がありません。確かにメリットはありますが、グラフィックカードの性能を決定するのは、もっと多くのエンジニアリングが必要なのです。

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