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2023-04-04 by CHUWI
Windows PCにてゲームを行う場合、「ストレージはHDD あるいはSSDとすべきか」の記事が、SSDが出回り始めた頃からWebサイトの記事として多く掲載されています。2023年4月の今となっては、SSDがよりよい選択、あるいは、SSDとHDDの使い分けも有効です。今回はこの理由について記載します。
海外サイトとなりますが、2022年9月14日付の以下の記事では、同CPUとGPUのもと、HDDとSSDのフレームレートを比較しています。
SSD vs HDD for Gaming: Do SSDs Make Your Games Run Faster?
上の記事では「限られた予算のなかで、大容量のSSDを購入するなら GPUに予算を割いた方が得策」との記載があります。
確かにCPUを変更しない場合には、フレームレートに影響するのはGPUとなります。今回のテーマであるHDD vs SSDでは、以前ほど HDDとSSDの価格差が大きくないため、以下のインテルサイト、あるいはCrucial サイトに記載のとおり、SSDによる全般的なパフォーマンスの底上げが効果が高いとの認識です。
ゲーミングPCに適しているのはHDDそれともSSD?、Crucial 公式サイト
参考までに、2023年4月時点で主流のSSDの種類について記載します。接続方法も含めると以下の3種類となります。
· 2.5インチ SATA SSD
· M.2 SATA SSD
· M.2 PCIe / NVMe 対応 SSD
M.2 SSDのサイズは複数ありますが、2280サイズが主流となり、ミニPCやノートPCでは2242サイズのSSDを搭載する製品もあります。
一般的には、SATA SSDもHDDと比較するとかなり高速ですが、PCIe SSDは更に高速となり現在の主流はこちらです。また、PCIe SSDは上位の製品(PCIe 4.0)と一般的な製品では、ベンチマークスコアに大きな相違がありますが、価格と発熱の差を伴います。
ゲーム用ストレージをHDDではなく SSDとすることによるメリットについて、上記のインテルサイトとCrucial サイトに記載の事項を補足します。
SSDが流通し始めた頃には、HDDとSSDに大きな価格差がありましたが、2023年4月現在では価格差も小さくなっています。以下は容量 2TBのやや安価なHDD / SSDの価格事例です(Amazonでの4月3日時点の価格)。
· HDDは8,000円台
· 2.5インチ SATA SSDは11,000円前後
· M.2 PCIe SSDの一般的な製品は 14,000円前後
· M.2 PCIe SSDの上位の製品は 17,000円前後
HDDと上位のM.2 PCIe SSDでは倍ほどの価格差がありますが、通常の場合には 一般的な(読み書き 3000MB/s前後の)M.2 PCIe SSDでも十分です。
私が初めて Windowsの起動ドライブをSSDとした際には、Windowsやアプリの起動の速さに驚いたものです。今さら記載するまでもなく、HDDと比較すると圧倒的に速く、一度 SSDの速さを体感すると もはやHDDには戻れません。
ゲーム用アプリは大容量のものが多く、アプリインストールにも時間を要しますが、HDDの読み書きよりも 劇的に高速なSSDでは、アプリインストールの時間も大幅に短縮できます。ゲーム用アプリのみならず、システム情報のモニタリング・ベンチマークソフトなども高速インストールを体感できます。
上記のCrucialサイトに、HDDvsSSDのゲームの読み込みを比較した動画があります。私のゲーム、その他の一般的なアプリの読み込みの場合にも、概ね動画と同様の速度差があり、SSDの速さはやはり圧倒的。
上述のとおり、HDDはSSDより安価ですが、Windowsの起動・ゲームアプリの起動とプレイ中の読み込みの速さを体感すると、価格差以上の快適性があります。
HDDは回転するディスクと可動するヘッドで構成されていますが、これらのないSSDは耐久性がより優れています。また、HDDは発熱を伴い、高回転のHDDでは冷却にも気を遣う必要があります。さらに、HDDは長時間使用していると回転音などが酷くなることもあります。
PCでのゲームにおけるHDD vs SSDでは一般用途と同様に、Windowsやゲームアプリの起動時間、ゲームのローディング時間、耐久性においてSSDが優れています。
HDDとSSDの価格差は小さくなったものの、価格的にはHDDが優位ですが、SSDには価格差以上に快適性があります。
なお、大抵のゲーミングPCの場合、ストレージを複数搭載できる構成となっていますが、SSDとHDDの双方を接続し、Windowsの起動やローディングの多いゲームはSSDにインストール、ローディングの少ないゲームはHDDにインストールの使い分けも有効です。