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2023-05-09 by CHUWI
ミドルレンジからハイエンドのPCでは、Thunderbolt 4 あるいはUSB4を装備する製品も増えてきました。双方ともに、USB Type-Cと同じ形状であり、最大40Gbpsの転送速度を実現しており、PCの製品紹介に記載の事項でも、両者の違いを識別しにくい実態があります。
そこで今回は、Thunderbolt 4 とUSB4の相違を整理してみました。
Thunderbolt 4とUSB4の相違を記載する前に、冒頭にも触れましたが 両者の類似性について記載します。
● 接続端子は、Thunderbolt 4 / USB4ともにUSB Type-C。
● 双方ともに 最大 40Gbpsの転送速度、映像出力とUSB PDに対応。
● ただし、Thunderbolt 4は USB4よりも条件が厳しく、例えば 転送速度の場合、Thunderbolt 4の最大 40Gbpsに対して、USB4は 最大 20Gbps または 40Gbpsと幅がある。
USB Type-Cの接続端子、転送速度、映像出力とUSB PCに対応など、類似性も多い両者ですが、相違について記載します。
最大転送速度の相違を端的に記載すると以下となります。
1.Thunderbolt 4のデータの最大転送速度は40Gbpsとなり、PCIeの転送速度 32Gbpsを要件とする。
2.USB4のデータの最大転送速度は20Gbps(USB4 Gen 2 x 2)、または、40Gbps(USB4 Gen 3 x 2)。PCIeの転送を要件としない。
最大転送速度のほか、PCIe 転送速度の要件も異なります。Thunderbolt 4は、PCIeの転送速度 32Gbpsが要件となるため、Thunderbolt 4に対応するグラフィックボードを接続できるメリットがあります。
Thudderbolt 4、USB4ともに外部ディスプレイに接続できますが、接続できる外部ディスプレイの数が異なります。
1.Thunderbolt 4は、8K 解像度のディスプレイ1台、または、4K 解像度のディスプレイ2台。
2.USB4は、解像度を問わず ディスプレイ1台に接続可能。
直近の事例では、M2 Mac miniはThunderbolt 4を搭載していますが、Apple 公式サイトにて、解像度毎の接続できるディスプレイの台数が明記されています。
Thunderbolt 4は、デイジーチェーン(daisy chain)に対応していることも特徴の一つです。これにより、1つの端子に 複数のデバイスを数珠つなぎに接続することができます。一方、USB4は、デイジーチェーンをサポートしていません。
Thunderbolt 4とUSB4ともに、USB PD(Power Delivery)をサポートし、スマートフォンやスマートウォッチなどの多くの機器への給電(電力供給)と、双方向に電力を送ることができます。
外部ディスプレイもUSB PDに対応している場合、ディスプレイのUSB-C ケーブルをPCに接続することにより、PCへの給電とPCからの映像出力を 1本のケーブルで対応でき、便利な機能です。
ただし、Thunderbolt 4とUSB4では、以下のとおり相違があります。
● Thunderbolt 4は、最大100W(20V/5A)に対応。
● USB4は、最大60W(20V/3A)、または最大100W(20V/5A)に対応。
これまで見てきたとおり、Thunderbolt 4は USB4よりも条件が厳しく、Thunderbolt 4はUSB4の要件を満たしていますが、USB4は条件が厳しくないことから、Thunderbolt 4と同様に機能するわけではありません。
このため、USB4装備と明記されている場合には、ご自身のニーズを満たしているか確認する必要があるとも言えそうです。
CHUWIは、ノートPC、ミニPC、タブレットの開発及び販売を手がけ、事業を通じて「毎日に小さな変化を、世界に大きなテクノロジーを」に寄与することに取り組んでまいりました。